一夜限りの関係のはずが、隠れ御曹司から執愛されています
そっか、眠れるのも安心できるからか。
そうだよね、見ず知らずの人の家でなんか緊張して眠れないや。私、真宮さんに居心地の良さを感じてる。
それに起きた時、彼のことをカッコ良いって思ってドキッとしちゃった。
私が返答できずにいると
「だから心配しないでくださいね」
くるりとうしろを向き、外していたエプロンをつけようとしている。
「真宮さん!」
私はそんな真宮さんのうしろ姿に抱きついてしまった。
真宮さんの言葉に嬉しくなっちゃって、身体が動いちゃった。
「小春さん?」
真宮さんは私の行動に驚き、ピタッと動きが止まっている。
「真宮さんときちんと向き合うのが怖くて、返事ができずにいました。この前の話、真宮さんが提案してくれたこと、受けさせてください。お試しの彼女……にしてください。正直、好きって感情がまだわからないけど、真宮さんと一緒に居ると落ち着くんです。だけど、ドキドキもします。友達からでも……」
彼は私の言葉途中で振り返り、ギュッと抱きしめてくれた。
「友達ではなく、彼女になってください。もちろん、小春さんの気持ちがしっかりわかるまでお試しの交際で構いません。だけど俺は友達じゃなくて、小春さんのことを彼女って想いたいから」
真宮さんってこんなに身長高いんだ。すっぽりと胸の中にいる。
「はい。私で良かったら」
「すごく嬉しいです」
彼はしばらく私を抱きしめてくれた。
「真宮さんって。私の五つ年上なんですよね。やっぱり若く見えます」
三十五歳、新と同い年には良い意味で見えない。
「そうです。やっぱり頼りなく感じました?」
「そういうことではないです。雰囲気とか、私に敬語だから。同い年くらいだと思って接してしまいます」
優しいし、敬語だし、てっきり同い年くらいかと最初は思っていた。
そして真宮さんの手料理は美味しくて、私なんかよりも何倍も料理が上手だと思う。
「ご飯、美味しかったです。感動しました」
「口に合って良かった。リクエストがあれば作れるように勉強しておきます」
食後はソファに座り、お茶を飲みながらゆっくり会話を広げた。
「小春さん、お願いがあるんですが」
「はい?」
「俺のこと、名前で呼んでくれませんか?」
名前で呼んでって、下の名前でってことだよね。
自己紹介していた時に聞いた名前は
「詩音さんですか?」
私が名前を伝えると
「覚えていてくれたんですね」
ニコッと彼は笑顔になる。
名前、まだ呼び慣れなくて恥ずかしい気がするけれど、お試しでも彼氏なんだから名前くらい呼べるようにならないと。
「わかりました。これからは詩音さんって呼びますね」
「はい!」
詩音さんは私が名前を呼んだだけなのに、とても嬉しそう。
詩音さんって、もちろん交際経験とかあるよね。カッコ良いし、性格も優しい。気遣いもできるし、家事もできる。なのにこんなことで喜んでくれるんだ。もっと仲良くなったら過去の恋愛とか聞いても良いのかな。
その日は詩音さんにアパートまで送ってもらった。
「泊まっていっても良いですよ?」
なんて彼は言ってくれたけれど、明日も仕事だしお泊り道具なんて持ってない。
「またゆっくり泊まりに行きたいです」
着替えとか、きちんとした準備をしてから行きたいな。
「わかりました。俺の家で良かったらいつでも来てください」
彼は私が部屋に入るまで見送ってくれた。
パタンと扉を閉め、部屋に入る。
これってお試しだけど、詩音さんと付き合っているんだよね。頼れる人ができて、これから先の未来が明るくなった。一人で悩まなくても、彼がいてくれると考えたら急に心強くなる。
「私も料理の勉強しないとな」
そんな独り言を呟いた。
そうだよね、見ず知らずの人の家でなんか緊張して眠れないや。私、真宮さんに居心地の良さを感じてる。
それに起きた時、彼のことをカッコ良いって思ってドキッとしちゃった。
私が返答できずにいると
「だから心配しないでくださいね」
くるりとうしろを向き、外していたエプロンをつけようとしている。
「真宮さん!」
私はそんな真宮さんのうしろ姿に抱きついてしまった。
真宮さんの言葉に嬉しくなっちゃって、身体が動いちゃった。
「小春さん?」
真宮さんは私の行動に驚き、ピタッと動きが止まっている。
「真宮さんときちんと向き合うのが怖くて、返事ができずにいました。この前の話、真宮さんが提案してくれたこと、受けさせてください。お試しの彼女……にしてください。正直、好きって感情がまだわからないけど、真宮さんと一緒に居ると落ち着くんです。だけど、ドキドキもします。友達からでも……」
彼は私の言葉途中で振り返り、ギュッと抱きしめてくれた。
「友達ではなく、彼女になってください。もちろん、小春さんの気持ちがしっかりわかるまでお試しの交際で構いません。だけど俺は友達じゃなくて、小春さんのことを彼女って想いたいから」
真宮さんってこんなに身長高いんだ。すっぽりと胸の中にいる。
「はい。私で良かったら」
「すごく嬉しいです」
彼はしばらく私を抱きしめてくれた。
「真宮さんって。私の五つ年上なんですよね。やっぱり若く見えます」
三十五歳、新と同い年には良い意味で見えない。
「そうです。やっぱり頼りなく感じました?」
「そういうことではないです。雰囲気とか、私に敬語だから。同い年くらいだと思って接してしまいます」
優しいし、敬語だし、てっきり同い年くらいかと最初は思っていた。
そして真宮さんの手料理は美味しくて、私なんかよりも何倍も料理が上手だと思う。
「ご飯、美味しかったです。感動しました」
「口に合って良かった。リクエストがあれば作れるように勉強しておきます」
食後はソファに座り、お茶を飲みながらゆっくり会話を広げた。
「小春さん、お願いがあるんですが」
「はい?」
「俺のこと、名前で呼んでくれませんか?」
名前で呼んでって、下の名前でってことだよね。
自己紹介していた時に聞いた名前は
「詩音さんですか?」
私が名前を伝えると
「覚えていてくれたんですね」
ニコッと彼は笑顔になる。
名前、まだ呼び慣れなくて恥ずかしい気がするけれど、お試しでも彼氏なんだから名前くらい呼べるようにならないと。
「わかりました。これからは詩音さんって呼びますね」
「はい!」
詩音さんは私が名前を呼んだだけなのに、とても嬉しそう。
詩音さんって、もちろん交際経験とかあるよね。カッコ良いし、性格も優しい。気遣いもできるし、家事もできる。なのにこんなことで喜んでくれるんだ。もっと仲良くなったら過去の恋愛とか聞いても良いのかな。
その日は詩音さんにアパートまで送ってもらった。
「泊まっていっても良いですよ?」
なんて彼は言ってくれたけれど、明日も仕事だしお泊り道具なんて持ってない。
「またゆっくり泊まりに行きたいです」
着替えとか、きちんとした準備をしてから行きたいな。
「わかりました。俺の家で良かったらいつでも来てください」
彼は私が部屋に入るまで見送ってくれた。
パタンと扉を閉め、部屋に入る。
これってお試しだけど、詩音さんと付き合っているんだよね。頼れる人ができて、これから先の未来が明るくなった。一人で悩まなくても、彼がいてくれると考えたら急に心強くなる。
「私も料理の勉強しないとな」
そんな独り言を呟いた。