夢から逃げた私ですが、過保護なエリート弁護士に溺愛されてます
写真くらいならと手首を差し出しながら、お兄ちゃんと同姓同名の男性を見上げた。すると、その形のいい眉が顰められ、小さく「これは酷い」と呟きが零れた。
「マスター、湿布とかありませんかね? 切れているところもあるし、消毒もした方がいい」
「あります。百香ちゃん、とりあえず座って」
真奈さんがバタバタと動き出すのと同時に、男性が「百香?」と呟いた。そうして、私を見る。
「えっと、あの……もしかして、渉お兄ちゃん?」
おずおずと尋ねると、男性の目が驚きに見開かれた。その喉を小さく鳴らした彼の瞳が光を受けて輝いた。
「……百香ちゃん? え、本当に? 関さんのところの、百香ちゃん?」
驚きと喜びがない交ぜになった顔を見たら、胸の奥がぎゅっと締め付けられた。
五年ぶりに会う渉お兄ちゃんは、あの頃と変わらない。ううん、あの頃よりもさらに色香を感じさせる大人の男になっていた。
「渉の知り合いなのか?」
「ああ、実家が近所で……五年ぶり、かな?」
「マスター、湿布とかありませんかね? 切れているところもあるし、消毒もした方がいい」
「あります。百香ちゃん、とりあえず座って」
真奈さんがバタバタと動き出すのと同時に、男性が「百香?」と呟いた。そうして、私を見る。
「えっと、あの……もしかして、渉お兄ちゃん?」
おずおずと尋ねると、男性の目が驚きに見開かれた。その喉を小さく鳴らした彼の瞳が光を受けて輝いた。
「……百香ちゃん? え、本当に? 関さんのところの、百香ちゃん?」
驚きと喜びがない交ぜになった顔を見たら、胸の奥がぎゅっと締め付けられた。
五年ぶりに会う渉お兄ちゃんは、あの頃と変わらない。ううん、あの頃よりもさらに色香を感じさせる大人の男になっていた。
「渉の知り合いなのか?」
「ああ、実家が近所で……五年ぶり、かな?」