夢から逃げた私ですが、過保護なエリート弁護士に溺愛されてます
淡々とした声の後、男の舌打ちが響いた。そうして「興ざめだ!」と捨て台詞を吐き、私たちを突き飛ばすようにずかずかとレジまで歩いていく。
ぶつぶつ文句をいいながら会計を済ませた男がいなくなるまで、男性は私を背中に庇ってくれていた。
静けさが戻ると、真奈さんが「ご面倒をおかけしました」といった。
「いえいえ。ああいう輩はさっさと追い出すに限りますよ」
「渉、念のためさっきの会話は動画に収めておいたからな」
穏やかな声に戻った彼の側に、もう一人の男性が近づいてきた。そうして、私を見ると手首を指差した。
「お嬢ちゃん、その手首も写真に撮らせてもらっていい? 十分、証拠になるから」
「手首?」
視線を落とすと、私の手首にはうっ血した痕が残っていた。爪も食い込んでいたようで、うっすらと血も滲んでいる。
これなら十分、暴行罪が成立しそうだし、あの男が難癖をつけても、こっちが被害者だという証拠になりそうだ。
ぶつぶつ文句をいいながら会計を済ませた男がいなくなるまで、男性は私を背中に庇ってくれていた。
静けさが戻ると、真奈さんが「ご面倒をおかけしました」といった。
「いえいえ。ああいう輩はさっさと追い出すに限りますよ」
「渉、念のためさっきの会話は動画に収めておいたからな」
穏やかな声に戻った彼の側に、もう一人の男性が近づいてきた。そうして、私を見ると手首を指差した。
「お嬢ちゃん、その手首も写真に撮らせてもらっていい? 十分、証拠になるから」
「手首?」
視線を落とすと、私の手首にはうっ血した痕が残っていた。爪も食い込んでいたようで、うっすらと血も滲んでいる。
これなら十分、暴行罪が成立しそうだし、あの男が難癖をつけても、こっちが被害者だという証拠になりそうだ。