夢から逃げた私ですが、過保護なエリート弁護士に溺愛されてます
「安いかな? 最近はランチでも1,500円はしますよ」
「十分安いって。あっちじゃ、サンドイッチとコーヒーだけでも、下手したら4,000円はするからな」

 ハンドルを切りながら笑う渉さんだけど、二倍どころじゃない価格を聞いて、思わず「ランチで!?」と声を上げてしまった。

「ああ。日本では朝のモーニングセットとか食べ放題プランか当たり前だろうけど、海外の人から見たらクレイジーとすら思うだろうな。こっちはチップもないだろう」
「チップ……。渉さん、凄いところで暮らしてたんですね」
「ははっ、金は稼げばいいだけなんだけどね。味がな。濃くていつまでも慣れなかったよ」
「味かあ……やっぱりバーガーとかピザって、ビッグサイズなんですか?」

 渉さんは背も高いから、アメリカンなサイズのバーガーを食べても様になりそうだけどな。それより、ベーグルとブラックコーヒーかな。パストラミビーフとレタスを挟んだベーグルとか、片手で持って食べる姿とか似合いそうだし。
 オープンテラスで食べるスーツ姿の渉さんを想像したら、あまりにも絵になる姿だった。
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