夢から逃げた私ですが、過保護なエリート弁護士に溺愛されてます
「──!? あ、あの、それって……」
「ははっ、冗談だよ。大丈夫、今日は真面目に勉強しようと思ってるから」
渉さんは笑いながら、法律関連の書籍が並ぶ棚に向かった。
笑って誤魔化されたけど、どの言葉が本心なんだろう。ほんの少し残念なような、ほっとしたような気持ちを抱きながら、棚の前で立ち止まった。
「とりあえず、法律の基礎を知らないとな。まずは民法の全体像を把握することから始めるなら、この辺りか」
渉さんが手を伸ばした書籍には『法律を読む』と書かれていた。
「……読む?」
「法律独特の言い回しやルールみたいなものを、初心者向けに解説してる本だ。寝る前に毎日読むだけでも勉強になるよ。あとは、そうだな」
さらに渉さんの指が伸びたのは『法律事務職員実践マニュアル 』と題されたものだった。
「これで仕事の流れを学びながら、ビジネス実務法務検定のテキストを使うといいと思うよ」
「ビジネス実務法務検定……」
「パラリーガルに資格はなくても問題ないけど、目標があると勉強しやすいだろう」
検定向けのテキストを開いた渉さんは「それに」と話し続ける。
「ははっ、冗談だよ。大丈夫、今日は真面目に勉強しようと思ってるから」
渉さんは笑いながら、法律関連の書籍が並ぶ棚に向かった。
笑って誤魔化されたけど、どの言葉が本心なんだろう。ほんの少し残念なような、ほっとしたような気持ちを抱きながら、棚の前で立ち止まった。
「とりあえず、法律の基礎を知らないとな。まずは民法の全体像を把握することから始めるなら、この辺りか」
渉さんが手を伸ばした書籍には『法律を読む』と書かれていた。
「……読む?」
「法律独特の言い回しやルールみたいなものを、初心者向けに解説してる本だ。寝る前に毎日読むだけでも勉強になるよ。あとは、そうだな」
さらに渉さんの指が伸びたのは『法律事務職員実践マニュアル 』と題されたものだった。
「これで仕事の流れを学びながら、ビジネス実務法務検定のテキストを使うといいと思うよ」
「ビジネス実務法務検定……」
「パラリーガルに資格はなくても問題ないけど、目標があると勉強しやすいだろう」
検定向けのテキストを開いた渉さんは「それに」と話し続ける。