夢から逃げた私ですが、過保護なエリート弁護士に溺愛されてます
カップを受け取りながら、静かに息を吸った。
勇気を出すんだ。私は、渉さんの恋人なんだから。一緒にいたいって思うのは、変なことじゃないんだから。
「それと、渉さん……お仕事、無理しないでくださいね。私だって、渉さんのことを心配してますから。だから」
私を見上げる瞳が私を映した。
「ちゃんと、ベッドで休んでくださいね」
私の気持ちは伝わったのかな。赤くなっているだろう顔を見られたくなくて、さっさと背を向けてしまった私に、渉さんは「そうさせてもらうよ」と穏やかに答えてくれた。
ハーブティーを淹れ直していると、ちょうど、お風呂の用意ができたことを告げるメロディが鳴った。