夢から逃げた私ですが、過保護なエリート弁護士に溺愛されてます
第8話 君が頼れる男であるために(渉SIDE)
静かにテーブルへと置かれたカップから、甘酸っぱいリンゴと花の香りが穏やかに立ち上がる。
ディスプレイから視線を上げると、百香ちゃんが「忙しいんですね」と声をかけてきた。
「そうでもないよ」
「でも、今夜だって私が連絡していなかったら、事務所でお仕事していたんですよね?」
「それはチームでインフルエンザが発症してさ。明日、休まざるを得ない状況だって連絡があって、調整するのに事務方と相談してただけだよ」
「インフルエンザ……渉さんは体調、大丈夫なんですか?」
横にしゃがんで心配そうな顔をする百香ちゃんに「俺は平気だよ」と返し、ディスプレイに視線を戻した。
「それに、明日の午前中は重要な打ち合わせもないから、私用で休むのも問題ないんだ。ただ、その時間にやろうと思っていた書面作成を今夜の内に少し進めておこうかと思って」
いいながら、そうでもしていないと理性が保てそうにもないからな、と内心で苦笑した。
「風呂でゆっくり温まっておいで」
ディスプレイを見たまま告げれば、百香ちゃんは「ありがとうございます」といってバスルームへと入っていった。
ディスプレイから視線を上げると、百香ちゃんが「忙しいんですね」と声をかけてきた。
「そうでもないよ」
「でも、今夜だって私が連絡していなかったら、事務所でお仕事していたんですよね?」
「それはチームでインフルエンザが発症してさ。明日、休まざるを得ない状況だって連絡があって、調整するのに事務方と相談してただけだよ」
「インフルエンザ……渉さんは体調、大丈夫なんですか?」
横にしゃがんで心配そうな顔をする百香ちゃんに「俺は平気だよ」と返し、ディスプレイに視線を戻した。
「それに、明日の午前中は重要な打ち合わせもないから、私用で休むのも問題ないんだ。ただ、その時間にやろうと思っていた書面作成を今夜の内に少し進めておこうかと思って」
いいながら、そうでもしていないと理性が保てそうにもないからな、と内心で苦笑した。
「風呂でゆっくり温まっておいで」
ディスプレイを見たまま告げれば、百香ちゃんは「ありがとうございます」といってバスルームへと入っていった。