夜明けが世界を染めるころ
「お嬢様、第3騎士団の方々、部下が失礼いたしました」
オリバー団長が頭を下げる。
「いや、大丈夫だ」
団長に頭を下げられ、タジタジになるロベルト。
「エリックも、あまりちょっかいを出すな。同じ騎士団員だ」
「はい」
軽く返事をするエリック副団長。しかし、オリバー団長の言葉は素直に聞く様子だ。
「オリバー団長」
「は、はい!」
ビシッと敬礼する団長。
「今後の予定は、後ほど」
「わかりました」
さて、そろそろ頃合いだ。
ずっと考えていた計画を進める時だ。
第3騎士団のルーク団長にも会わなきゃな。遠征ばかりで、中々会えないんだよな。
それよりも、伝えたいことがあった。
背を向けて歩き出したところ――
「エリック副団長」
ゆっくりと振り向く彼。
「ボランティアではありがとうございました」
一瞬、彼の目が丸くなるが、すぐに落ち着いた表情で
「何のことですか」
そう言って背を向けて行ってしまった。
ボランティアでは、私が使った共鳴の力をエリック副団長も目にしているはずだ。
でも、それを口外せずにいてくれる彼に、お礼を言いたかった。
案外、優しい人だ。
第2騎士団が去ると、ロベルトが盛大にため息をつく。
「はぁ……全く、やんなるよな!あのエリックってやつ」
「気持ちはわかりますけどね」
アレンが宥める。
「俺も無理だ。お嬢様のこと悪くいうとか、許せない。やっていいなら痛めつけたいくらいだ」
物騒な発言をしつつ、テオは私の肩に頭を乗せる。
「どうどう」
私は、獣を手名付けるような口調で彼をなだめる。
「お嬢様、さっき言っていた計画ですが…」
セナが私に近づき、低めの声でそっと話しかける。
「本格始動しましょうか」
「わかりました。では、近いうちにルーク団長に会えるよう手筈を整えておきます」
「ありがとう」
「ねぇー、その計画ってなに?」
肩に乗ったテオが話しかける。吐息がかかり、耳がくすぐったい。
「まだ内緒」
「ふーん」
「でもテオにも頑張ってもらうからね」
「わかったぁ。お嬢様に頼られるのは喜んで」
そう言うと肩から離れ、元気に笑った。
その瞬間――
「お嬢様!」
珍しく慌てた様子で、茶色の髪を揺らしながらユウリが駆けてくる。
「どうしたの?」
「お客様がお見えです」
ユウリの後ろを見ると、眩しいほどの金髪が陽光を反射し、キラキラと輝いている。
オリバー団長が頭を下げる。
「いや、大丈夫だ」
団長に頭を下げられ、タジタジになるロベルト。
「エリックも、あまりちょっかいを出すな。同じ騎士団員だ」
「はい」
軽く返事をするエリック副団長。しかし、オリバー団長の言葉は素直に聞く様子だ。
「オリバー団長」
「は、はい!」
ビシッと敬礼する団長。
「今後の予定は、後ほど」
「わかりました」
さて、そろそろ頃合いだ。
ずっと考えていた計画を進める時だ。
第3騎士団のルーク団長にも会わなきゃな。遠征ばかりで、中々会えないんだよな。
それよりも、伝えたいことがあった。
背を向けて歩き出したところ――
「エリック副団長」
ゆっくりと振り向く彼。
「ボランティアではありがとうございました」
一瞬、彼の目が丸くなるが、すぐに落ち着いた表情で
「何のことですか」
そう言って背を向けて行ってしまった。
ボランティアでは、私が使った共鳴の力をエリック副団長も目にしているはずだ。
でも、それを口外せずにいてくれる彼に、お礼を言いたかった。
案外、優しい人だ。
第2騎士団が去ると、ロベルトが盛大にため息をつく。
「はぁ……全く、やんなるよな!あのエリックってやつ」
「気持ちはわかりますけどね」
アレンが宥める。
「俺も無理だ。お嬢様のこと悪くいうとか、許せない。やっていいなら痛めつけたいくらいだ」
物騒な発言をしつつ、テオは私の肩に頭を乗せる。
「どうどう」
私は、獣を手名付けるような口調で彼をなだめる。
「お嬢様、さっき言っていた計画ですが…」
セナが私に近づき、低めの声でそっと話しかける。
「本格始動しましょうか」
「わかりました。では、近いうちにルーク団長に会えるよう手筈を整えておきます」
「ありがとう」
「ねぇー、その計画ってなに?」
肩に乗ったテオが話しかける。吐息がかかり、耳がくすぐったい。
「まだ内緒」
「ふーん」
「でもテオにも頑張ってもらうからね」
「わかったぁ。お嬢様に頼られるのは喜んで」
そう言うと肩から離れ、元気に笑った。
その瞬間――
「お嬢様!」
珍しく慌てた様子で、茶色の髪を揺らしながらユウリが駆けてくる。
「どうしたの?」
「お客様がお見えです」
ユウリの後ろを見ると、眩しいほどの金髪が陽光を反射し、キラキラと輝いている。