夜明けが世界を染めるころ
「さて」
…殿下は軽く姿勢を正した。
「今日から君は、私の婚約者だ」
その言葉を、改めて噛みしめる。
「まずは呼び方から変えてもらおう」
「……というと?」
「私のことは、“ディラン”と呼んでくれ」
一瞬、言葉に詰まる。
王子を名前で呼ぶなど、これまで考えたこともなかった。
「わかりました」
小さく息を整える。
「では、私のことは……?」
間を置かず、彼は答えた。
「ティアナ」
呼び捨て。
何だろ。むず痒い。
「……ディラン…さま」
試すように名前を呼ぶと、
彼は満足そうに微笑んだ。
「様はいらないけど。うん。悪くない。
さて少し話をまとめようか。」
私たちは向かい合って座っていた。
「ティアナ、今から私たちが取るべき手順を整理しておく」
私は頷き、耳を澄ませる。
「まずファイアオパール公爵家の内部調査。
武器や魔女の雫、そして紅血に関する情報を集める。
協力者は慎重に選ぶこと。誤れば命に関わる」
「了解です」
「そして君の共鳴の力を安全に管理することと情報収集」
言葉に重みがある。
私は自然と背筋が伸びた。
「ガイルの排除。これが最終目標だ。」
「はい」
「それを成すために私と君の連携。
互いの力を信じ合うことが絶対条件だ」
「……はい、私も全力を尽くします」
ディランは静かに微笑み、短く頷いた。
「よし。それでは始めよう。
全てを防ぐために、全てを奪う覚悟で」
私たちの視線が交わる。
…殿下は軽く姿勢を正した。
「今日から君は、私の婚約者だ」
その言葉を、改めて噛みしめる。
「まずは呼び方から変えてもらおう」
「……というと?」
「私のことは、“ディラン”と呼んでくれ」
一瞬、言葉に詰まる。
王子を名前で呼ぶなど、これまで考えたこともなかった。
「わかりました」
小さく息を整える。
「では、私のことは……?」
間を置かず、彼は答えた。
「ティアナ」
呼び捨て。
何だろ。むず痒い。
「……ディラン…さま」
試すように名前を呼ぶと、
彼は満足そうに微笑んだ。
「様はいらないけど。うん。悪くない。
さて少し話をまとめようか。」
私たちは向かい合って座っていた。
「ティアナ、今から私たちが取るべき手順を整理しておく」
私は頷き、耳を澄ませる。
「まずファイアオパール公爵家の内部調査。
武器や魔女の雫、そして紅血に関する情報を集める。
協力者は慎重に選ぶこと。誤れば命に関わる」
「了解です」
「そして君の共鳴の力を安全に管理することと情報収集」
言葉に重みがある。
私は自然と背筋が伸びた。
「ガイルの排除。これが最終目標だ。」
「はい」
「それを成すために私と君の連携。
互いの力を信じ合うことが絶対条件だ」
「……はい、私も全力を尽くします」
ディランは静かに微笑み、短く頷いた。
「よし。それでは始めよう。
全てを防ぐために、全てを奪う覚悟で」
私たちの視線が交わる。