夜明けが世界を染めるころ
眠るセナの横顔を、そっと見下ろす。
私が目を覚ましてから2日…セナまだ目覚めない。
ふと扉が開く。
「お嬢さーん」
「レオ?」
「これ、食べな」
差し出されたのは、簡単なサンドイッチだった。
「ありがとう、レオ」
「体力つけないとな」
屈託のない笑顔。
その明るさに、少しだけ救われる。
「……セナ、目覚めるかな……」
ぽつりと、言葉がこぼれた。
もし、このまま目を覚まさなかったら――
考えそうになって、慌てて首を振る。
「大丈夫だよ」
レオはあっさりと言った。
「医者も言ってたろ? 体には問題ないって。あとは本人次第だってさ」
「……そう……」
「あのセナだぜ?」
肩をすくめて笑う。
「お嬢さんにここまでしてもらって、ずっと寝てるわけないって」
「……そうかな」
「そうそう」
ポンポン、と軽く頭を叩かれる。
「なんか、レオって歳上みたい」
「いや、俺、お嬢さんより歳上だからね!」
思わず、ふふっと笑いがこぼれる。
静かな部屋に、ほんの少しだけ、あたたかい空気が戻った。
「あらー、なにを話してるの?」
ルイも部屋に入ってきた。
「ルイ」
「お嬢様、ダメじゃない。病み上がりなのは貴女よ。休まないと」
「いっぱい寝たから、大丈夫だよ」
私は肩をすくめて笑う。
「もう……」
ルイは小さくため息をつきつつ、でも口元が微かににやりとしている。
「それよりルイ、ルイが作ってくれたドレス、馬車に置いてきちゃったんだけど……あった?」
「あー、あったわよ。だけどね、破れて泥だらけになってたの」
ルイは片眉を上げて、ちょっと楽しそうに報告する。
「そっか……ごめんね」
あんなに素敵なドレスだったのに…
「いいのよ、ドレスなんてまた作れば」
ルイは笑顔で肩をすくめる。
「いっそ着てた方がよかったかも……」
「それはそれでカッコいいわね。
でも次は動きやすさ重視のドレスも作ってあげるわ。
とりあえず剣とか銃とか仕込む場所もつくる?」
ルイはわざと得意げに手を広げる。
「……ルイ、ちょっとからかってるでしょ」
わたしは小さくつっこむ。
「なに言ってるの。これも愛情表現よ」
ルイはにやりと笑って、少し悪戯っぽくウインクする。
私が目を覚ましてから2日…セナまだ目覚めない。
ふと扉が開く。
「お嬢さーん」
「レオ?」
「これ、食べな」
差し出されたのは、簡単なサンドイッチだった。
「ありがとう、レオ」
「体力つけないとな」
屈託のない笑顔。
その明るさに、少しだけ救われる。
「……セナ、目覚めるかな……」
ぽつりと、言葉がこぼれた。
もし、このまま目を覚まさなかったら――
考えそうになって、慌てて首を振る。
「大丈夫だよ」
レオはあっさりと言った。
「医者も言ってたろ? 体には問題ないって。あとは本人次第だってさ」
「……そう……」
「あのセナだぜ?」
肩をすくめて笑う。
「お嬢さんにここまでしてもらって、ずっと寝てるわけないって」
「……そうかな」
「そうそう」
ポンポン、と軽く頭を叩かれる。
「なんか、レオって歳上みたい」
「いや、俺、お嬢さんより歳上だからね!」
思わず、ふふっと笑いがこぼれる。
静かな部屋に、ほんの少しだけ、あたたかい空気が戻った。
「あらー、なにを話してるの?」
ルイも部屋に入ってきた。
「ルイ」
「お嬢様、ダメじゃない。病み上がりなのは貴女よ。休まないと」
「いっぱい寝たから、大丈夫だよ」
私は肩をすくめて笑う。
「もう……」
ルイは小さくため息をつきつつ、でも口元が微かににやりとしている。
「それよりルイ、ルイが作ってくれたドレス、馬車に置いてきちゃったんだけど……あった?」
「あー、あったわよ。だけどね、破れて泥だらけになってたの」
ルイは片眉を上げて、ちょっと楽しそうに報告する。
「そっか……ごめんね」
あんなに素敵なドレスだったのに…
「いいのよ、ドレスなんてまた作れば」
ルイは笑顔で肩をすくめる。
「いっそ着てた方がよかったかも……」
「それはそれでカッコいいわね。
でも次は動きやすさ重視のドレスも作ってあげるわ。
とりあえず剣とか銃とか仕込む場所もつくる?」
ルイはわざと得意げに手を広げる。
「……ルイ、ちょっとからかってるでしょ」
わたしは小さくつっこむ。
「なに言ってるの。これも愛情表現よ」
ルイはにやりと笑って、少し悪戯っぽくウインクする。