夜明けが世界を染めるころ
ティアナside
セナが優しく私を抱きしめる。
驚くほど柔らかく、それでいて逃がさないようにしっかりと抱きしめるその手。
「……心配かけたな」
笑おうとしたセナの声に、私は堪えていたものが全部溢れそうになる。
…だめ。
顔を上げると、セナの瞳が自分を映しているのが見えた。
その瞬間、私の胸の奥で抑え込んでいた感情が、全部崩れ落ちる。
「……なんで……」
声が震える。
「なんで、あんなこと言うの……」
胸元をぎゅっと掴む。怒っているのか、泣いているのか、自分でもわからない。
「“俺じゃなくてもいい”なんて……
そんなの……勝手すぎる……!」
涙が止まらない。
「私の気持ち、勝手に決めないで……
幸せの形も……隣にいる人も……!」
ぐっと歯を食いしばる。
「……私は……」
喉が詰まる。それでも、逃げない。
「私は……セナがいなくなる世界なんて、
一つも欲しくなかった……!」
声が裏返る。
「怖かった……
触ったら冷たくて……
このまま、動かなくなるんじゃないかって……!」
震える手で、彼の服を握りしめる。
「ずっと……強い顔して、騎士でいようとして……
全部、一人で背負って……!」
嗚咽が混じる。
「……それでも……それでもね……」
息を吸い、吐く。涙越しに、まっすぐ彼を見る。
「私にとっての“守られる場所”は……
セナの隣だったの……」
声は小さい。けれど、迷いはない。
「初恋だった。
ずっと、だよ……」
唇が震える。
「それなのに……
最後みたいに告白して……
置いていくなんて……」
胸を叩く。
「……ひどい……!」
そして、声を落とす。
「……死なせないって決めてたの……
好きな人を、失うなんて……
もう、耐えられない……」
そっと、額を彼の胸に預ける。
「……だから……」
小さく、でも確かに。
「……生きててくれて、ありがとう……」
セナが優しく私を抱きしめる。
驚くほど柔らかく、それでいて逃がさないようにしっかりと抱きしめるその手。
「……心配かけたな」
笑おうとしたセナの声に、私は堪えていたものが全部溢れそうになる。
…だめ。
顔を上げると、セナの瞳が自分を映しているのが見えた。
その瞬間、私の胸の奥で抑え込んでいた感情が、全部崩れ落ちる。
「……なんで……」
声が震える。
「なんで、あんなこと言うの……」
胸元をぎゅっと掴む。怒っているのか、泣いているのか、自分でもわからない。
「“俺じゃなくてもいい”なんて……
そんなの……勝手すぎる……!」
涙が止まらない。
「私の気持ち、勝手に決めないで……
幸せの形も……隣にいる人も……!」
ぐっと歯を食いしばる。
「……私は……」
喉が詰まる。それでも、逃げない。
「私は……セナがいなくなる世界なんて、
一つも欲しくなかった……!」
声が裏返る。
「怖かった……
触ったら冷たくて……
このまま、動かなくなるんじゃないかって……!」
震える手で、彼の服を握りしめる。
「ずっと……強い顔して、騎士でいようとして……
全部、一人で背負って……!」
嗚咽が混じる。
「……それでも……それでもね……」
息を吸い、吐く。涙越しに、まっすぐ彼を見る。
「私にとっての“守られる場所”は……
セナの隣だったの……」
声は小さい。けれど、迷いはない。
「初恋だった。
ずっと、だよ……」
唇が震える。
「それなのに……
最後みたいに告白して……
置いていくなんて……」
胸を叩く。
「……ひどい……!」
そして、声を落とす。
「……死なせないって決めてたの……
好きな人を、失うなんて……
もう、耐えられない……」
そっと、額を彼の胸に預ける。
「……だから……」
小さく、でも確かに。
「……生きててくれて、ありがとう……」