夜明けが世界を染めるころ
レオが笑う横で、レイはすでに倒れた男の残骸のそばに屈んでいた。
砕けた魔導装置の奥から、金属製の記録端末を引き抜く。
「……研究データ、発見」
表情を変えず、淡々と操作する。
「魔女の雫の生成記録。
紅血への変換理論。
被験者一覧……」
指が止まる。
「……ティアナ様の名も、あります」
空気が一瞬、張り詰めた。
「やっぱりか」
テオが低く呟く。
レイは通信魔法具を起動した。
淡い光が走り、王国紋章が浮かび上がる。
「こちらレイ。証拠資料を確保した」
短く、明確に。
「ガイルの研究施設、違法人体実験を確認。
魔女の雫および紅血生成設備あり」
一拍置き、続ける。
「王国騎士団へ、即時突入要請」
通信の向こうから、緊張した返答が返る。
『了解。王国騎士団第一、第ニ部隊を即時投入する』
『5分で到達可能』
レイは通信を切り、振り返った。
「……もう逃げ場はない」
そのとき。
――ドン……ッ。
研究施設のさらに奥から、重低音が響いた。
床が微かに震える。
「うわ、今度はなに!?」
レオが身構える。
テオは、剣の柄に手をかけた。
「決まってるでしょ」
視線の先――
研究所中枢方向から、異様な魔力のうねりが立ち上る。
「――お嬢様のところが、本番だ」
3人は同時に走り出した。
戦いは、ついに核心へ――
砕けた魔導装置の奥から、金属製の記録端末を引き抜く。
「……研究データ、発見」
表情を変えず、淡々と操作する。
「魔女の雫の生成記録。
紅血への変換理論。
被験者一覧……」
指が止まる。
「……ティアナ様の名も、あります」
空気が一瞬、張り詰めた。
「やっぱりか」
テオが低く呟く。
レイは通信魔法具を起動した。
淡い光が走り、王国紋章が浮かび上がる。
「こちらレイ。証拠資料を確保した」
短く、明確に。
「ガイルの研究施設、違法人体実験を確認。
魔女の雫および紅血生成設備あり」
一拍置き、続ける。
「王国騎士団へ、即時突入要請」
通信の向こうから、緊張した返答が返る。
『了解。王国騎士団第一、第ニ部隊を即時投入する』
『5分で到達可能』
レイは通信を切り、振り返った。
「……もう逃げ場はない」
そのとき。
――ドン……ッ。
研究施設のさらに奥から、重低音が響いた。
床が微かに震える。
「うわ、今度はなに!?」
レオが身構える。
テオは、剣の柄に手をかけた。
「決まってるでしょ」
視線の先――
研究所中枢方向から、異様な魔力のうねりが立ち上る。
「――お嬢様のところが、本番だ」
3人は同時に走り出した。
戦いは、ついに核心へ――