溺愛されるオッドアイ

「本当になまっておる。……にしても、珍しいの。手合わせしよう、なんて和椛から言うのは。何かあったのか?」
「……中学生だもの、悩みの一つや二つあるって。それに運動不足だし?久しぶりにじいちゃんのとこで体動かそうと思ったの」
「そうか。まぁよい心がけだ。ならば、わしも和椛のペースに合わせるとしよう」

おじいちゃんは道場の(すみ)へと移動し、正座した。
私もおじいちゃんのそばに行き座る。

「そういえば知っておるか?昨日、どこかの不良を退散させた強者(つわもの)の話を」

うっ……またその話かぁ。
いっときでもわずかに薄れていた目のことがまた頭に入り込んでくる。

「……学校で話してる子がいたから、知ってるよ」

そもそも、私が倒した張本人だし。
倒したことを周りが広めるのは構わないけど、オッドアイのことについては広まらないで欲しい。
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