溺愛されるオッドアイ
「そういう者が近くにいればよいが、見ぬふりをする者が多いからのう。それに、ここいらはよくない子らが多くうろついておるからな。和椛も気をつけなさい」
「うん」
「そのために、護身として改めて空手をしておくのもよいな。運動不足も改善される。……さて、息が整ったなら再開するとしよう」
私よりも何倍も元気が有り余ってるおじいちゃんは、すたすたと歩いていく。
いまだハツラツと子供たちに指導しているおじいちゃんの背中はまっすぐと伸び、同い年くらいのおじいちゃんたちよりも生き生きとしている。
「よし……やろう」
その姿を見習って私も自分へかつをいれた。
──やる気をだしたのはよかった。
だけど、そのかわりもう体のあちこちが筋肉痛みたいに痛い。
家までの道のりが長く感じるくらいには。