片恋はおわらせるつもりだったのに、強引に囲い込まれて愛されています!?
「あなたって本当に面倒な女の子ね」
「……知ってるわ」

 今まで散々言われてきた。今更言わなくても理解している。

「どうせ、自分の立場とか相手の立場とか。身分とか釣り合わないとか考えているんでしょう?」
「……それのなにが悪いの」

 貴族の結婚は恋とか愛とかで決まるものじゃない。大切なのは相手と自分が釣り合うかどうか。そして、家同士に利益があるかどうかだ。当人の気持ちなんて、二の次。むしろ、その次の次の次……くらいかも。

「悪いって言ってるわけじゃないわ。あなたの考えは貴族としては正しい」

 引っ掛かる言い方に、ぴくりと眉が動く。

「でもね、それがあなたの幸せなの?」
「お姉さまに、わかるわけが」
「そうね。あなたの気持ちなんてわからないわ。釣り合わないってわかってるのに、恋心を捨てることもできずに膨れ上がらせるだけの弱虫な妹の気持ちなんてさっぱりだわ」

 これでもかというほどに挑発されている。

 わかっているのに、挑発に乗ることも、言葉を蹴り飛ばすこともできなかった。うまくかわす方法もわからない。
< 13 / 20 >

この作品をシェア

pagetop