君を酔わせるまで離さない〜ワンナイトのはずが絶倫すぎる俺様副社長に本気で囲われています〜
晴菜は視線を落とし、オートロックの解除ボタンを見つめる。これを押せば、本当に最後だ。
「……」
晴菜は無言のまま、ほんの少し、指先に力を込める。オートロックの解除音が、やけに大きく鳴った気がした。
数分後、玄関の扉が開くと同時に、むっとするような夏の熱気が流れ込んできた。
と同時に、奏汰の逞しい腕が、迷いなく晴菜を引き寄せる。
「……っ」
「連絡しなくて悪かった」
抱き締める力は強いのに、声だけがひどく必死で、弱々しいものだった。近すぎる距離に、彼の激しい鼓動が伝わってくる。
「不安にさせた。忙しさにかまけてあんたを放ってしまった俺の落ち度だ」
晴菜の額に、彼の顎が触れる。抱き締められているだけなのに、身体の輪郭が溶けてしまいそうだった。
「昨日、……仕事で行った現場で……穂乃果さんに会った、の」
震える声で告げると、奏汰がぴくりと身じろぎした。言葉にした瞬間、堰を切ったように感情が溢れ出した。込み上げてくる不安感、穂乃果のような強さを持てない焦り、麗奈に一言も言い返せなかった惨めさも、何もかもが丸裸にされてしまう気がした。
「……」
晴菜は無言のまま、ほんの少し、指先に力を込める。オートロックの解除音が、やけに大きく鳴った気がした。
数分後、玄関の扉が開くと同時に、むっとするような夏の熱気が流れ込んできた。
と同時に、奏汰の逞しい腕が、迷いなく晴菜を引き寄せる。
「……っ」
「連絡しなくて悪かった」
抱き締める力は強いのに、声だけがひどく必死で、弱々しいものだった。近すぎる距離に、彼の激しい鼓動が伝わってくる。
「不安にさせた。忙しさにかまけてあんたを放ってしまった俺の落ち度だ」
晴菜の額に、彼の顎が触れる。抱き締められているだけなのに、身体の輪郭が溶けてしまいそうだった。
「昨日、……仕事で行った現場で……穂乃果さんに会った、の」
震える声で告げると、奏汰がぴくりと身じろぎした。言葉にした瞬間、堰を切ったように感情が溢れ出した。込み上げてくる不安感、穂乃果のような強さを持てない焦り、麗奈に一言も言い返せなかった惨めさも、何もかもが丸裸にされてしまう気がした。