君を酔わせるまで離さない〜ワンナイトのはずが絶倫すぎる俺様副社長に本気で囲われています〜
一夜の間違いだった、そう自分に言い聞かせるものの、奏汰に見つめられると心がついてこない。彼の甘い声が紡ぐ言葉の一つ一つに、晴菜は思い知らされる。
強く鋭い言葉と同じくらい、彼が本気であるということ。そして自分自身も、少なからず彼を望んでしまっていること。
――どうして……私なんだろう……
ずっと胸に居座る戸惑いが、今も晴菜の中に渦巻いていた。見合いの席で、ワンナイトで女を引っ掛ける男なんて、と口にしたものの、逆を返せば晴菜だって行きずりの男に抱かれる女なのだ。その程度の人間だという自覚が、奏汰の真剣さを受け止めることを許さなかった。
「次の休みはいつだ?」
「……明日。っていうか、日付的には今日」
信号待ちで車の流れが緩やかなものになる。完全に停車したのち、奏汰はさりげなくハンドルから手を離して滑らかな動きで晴菜の手に触れてきた。手の甲を角ばった親指で優しくなぞられる。その触れ方にさえ、どこか煽られるような熱が潜んでいた。
びくりと身体を硬くすると、彼はそんな晴菜の反応を楽しんでいるようだった。
「じゃ、決まりだな」
「何が?」
「デート」
「……は!?」
「は? じゃないだろ、恋人ならデートに行くくらい当たり前だ」
奏汰はくつくつと喉の奥で笑った。猛禽類のような切れ長の双眸がすっと細められ、深く刻まれた笑みが口の端に乗る。その表情を信号の赤い光がぼんやりと照らしている。艶やかな瞳に思わずぐっと喉が詰まった。
――デートが……当たり前……
強く鋭い言葉と同じくらい、彼が本気であるということ。そして自分自身も、少なからず彼を望んでしまっていること。
――どうして……私なんだろう……
ずっと胸に居座る戸惑いが、今も晴菜の中に渦巻いていた。見合いの席で、ワンナイトで女を引っ掛ける男なんて、と口にしたものの、逆を返せば晴菜だって行きずりの男に抱かれる女なのだ。その程度の人間だという自覚が、奏汰の真剣さを受け止めることを許さなかった。
「次の休みはいつだ?」
「……明日。っていうか、日付的には今日」
信号待ちで車の流れが緩やかなものになる。完全に停車したのち、奏汰はさりげなくハンドルから手を離して滑らかな動きで晴菜の手に触れてきた。手の甲を角ばった親指で優しくなぞられる。その触れ方にさえ、どこか煽られるような熱が潜んでいた。
びくりと身体を硬くすると、彼はそんな晴菜の反応を楽しんでいるようだった。
「じゃ、決まりだな」
「何が?」
「デート」
「……は!?」
「は? じゃないだろ、恋人ならデートに行くくらい当たり前だ」
奏汰はくつくつと喉の奥で笑った。猛禽類のような切れ長の双眸がすっと細められ、深く刻まれた笑みが口の端に乗る。その表情を信号の赤い光がぼんやりと照らしている。艶やかな瞳に思わずぐっと喉が詰まった。
――デートが……当たり前……