君を酔わせるまで離さない〜ワンナイトのはずが絶倫すぎる俺様副社長に本気で囲われています〜
ささやくような低い声が耳に触れ、晴菜の喉がひくりと震えた。そんな言い方をされれば、体温が上がらないはずがない。
奏汰の視線に射抜かれるたび、真っ直ぐな言葉をぶつけられるたび、虚無だった心に波紋が広がり、収まりがつかなくなっていく。
「ほら、まただ。自覚ねぇのが一番たち悪い」
「な、何がですか……」
「人をその気にさせる顔。無防備すぎ」
奏汰がわざとらしく眉をひそめ、指先でテーブルを軽く叩いていた。頬も耳も熱を持っているのは、きっと、さっき飲んだ日本酒のせいに違いない――晴菜は心の中で必死に言い聞かせる。
「そ、そんなつもりじゃ」
「じゃあ俺の前だけにしとけ」
彼は満足げに口元を歪め、ゆっくりと箸を取った。艶を纏った奏汰の視線に、鼓動が早くなっていくのを抑えることなどできそうもなかった。
鮨は淡々と、けれど途切れることなく運ばれてくる。煮切りの香り、穴子の柔らかさ。酒はそのたび表情を変え、舌の上で静かに寄り添った。気づけば晴菜は、緊張も忘れて箸を進めていた。
ふと、奏汰が徳利を傾けながら呟く。
「その酒が気に入ったなら――酒蔵、来てみるか?」
思いがけない提案に、晴菜の指先がぴくりと動いた。視線を上げると、テーブル越しに奏汰が真っ直ぐにこちらを見つめている。
「えっ……」
「来週、こっちにある分家筋の酒蔵へ視察に行くことになってんだ。一緒にくるなら見せてやるよ、俺が何をどう作って、どんな匂いの中で生きてるか」
奏汰の視線に射抜かれるたび、真っ直ぐな言葉をぶつけられるたび、虚無だった心に波紋が広がり、収まりがつかなくなっていく。
「ほら、まただ。自覚ねぇのが一番たち悪い」
「な、何がですか……」
「人をその気にさせる顔。無防備すぎ」
奏汰がわざとらしく眉をひそめ、指先でテーブルを軽く叩いていた。頬も耳も熱を持っているのは、きっと、さっき飲んだ日本酒のせいに違いない――晴菜は心の中で必死に言い聞かせる。
「そ、そんなつもりじゃ」
「じゃあ俺の前だけにしとけ」
彼は満足げに口元を歪め、ゆっくりと箸を取った。艶を纏った奏汰の視線に、鼓動が早くなっていくのを抑えることなどできそうもなかった。
鮨は淡々と、けれど途切れることなく運ばれてくる。煮切りの香り、穴子の柔らかさ。酒はそのたび表情を変え、舌の上で静かに寄り添った。気づけば晴菜は、緊張も忘れて箸を進めていた。
ふと、奏汰が徳利を傾けながら呟く。
「その酒が気に入ったなら――酒蔵、来てみるか?」
思いがけない提案に、晴菜の指先がぴくりと動いた。視線を上げると、テーブル越しに奏汰が真っ直ぐにこちらを見つめている。
「えっ……」
「来週、こっちにある分家筋の酒蔵へ視察に行くことになってんだ。一緒にくるなら見せてやるよ、俺が何をどう作って、どんな匂いの中で生きてるか」