君を酔わせるまで離さない〜ワンナイトのはずが絶倫すぎる俺様副社長に本気で囲われています〜
店を出ると、七月終わり特有のむわりとした夜気がじっとりと肌を撫でた。遠くで車の走る音がかすかに響いている。
「こっちだ」
奏汰はそう言って、当たり前のように晴菜の手を取った。強くはない。けれど、離す気はないと分かる力加減だった。
先ほど止めた車とは反対方向に歩いていく奏汰の意図が捉えられず、晴菜は戸惑いながら声をあげた。
「どこに……行くの?」
「氷室家の別荘」
「……っ、え!?」
「五分もかからない。今日は泊まっていけ、俺も飲んだから車で送れないしな」
別荘に連れて行かれるなんて、聞いてない。それにもう夜も深くなっていく時間だ。夜の別荘なんて、逃げ場がないに決まっている。
思わず晴菜の足が止まりかけると、奏汰はこちらを振り返り苦笑いを浮かべた。
「今日は何もしねぇよ。昨日仕事早々に切り上げて京都からぶっ通しで運転してきて、あんたの仕事終わりを迎えに行ってちょっと仮眠取って商談回ったからな、さすがの俺でも体力が持たん」
彼の言葉に、晴菜は小さく息を呑んだ。
――疲れてるのに……迎えに来てくれたんだ。
「こっちだ」
奏汰はそう言って、当たり前のように晴菜の手を取った。強くはない。けれど、離す気はないと分かる力加減だった。
先ほど止めた車とは反対方向に歩いていく奏汰の意図が捉えられず、晴菜は戸惑いながら声をあげた。
「どこに……行くの?」
「氷室家の別荘」
「……っ、え!?」
「五分もかからない。今日は泊まっていけ、俺も飲んだから車で送れないしな」
別荘に連れて行かれるなんて、聞いてない。それにもう夜も深くなっていく時間だ。夜の別荘なんて、逃げ場がないに決まっている。
思わず晴菜の足が止まりかけると、奏汰はこちらを振り返り苦笑いを浮かべた。
「今日は何もしねぇよ。昨日仕事早々に切り上げて京都からぶっ通しで運転してきて、あんたの仕事終わりを迎えに行ってちょっと仮眠取って商談回ったからな、さすがの俺でも体力が持たん」
彼の言葉に、晴菜は小さく息を呑んだ。
――疲れてるのに……迎えに来てくれたんだ。