社畜女の愛され白書〜三十路の社畜OLは出会った翌日に八才年下男子と結婚しました〜
──目が覚めたら、今度は真っ白な天井。

周囲がカーテンで仕切られている。

腕には点滴針が刺さっている。

「ここって……」

その時カーテンが開いた。

「あ!七海さん、目覚めてよかったです!」

勇凛くんが飲み物を持っている。

「え、私病院に運ばれたの?」

勇凛くんは頷いた。

「声をかけても反応がなくて救急車呼びました」

勇凛くんは真剣な顔で私を見ている。

「無事でよかったです」

その真っ直ぐな視線に射抜かれてしまう。

「ありがとう」

恥ずかしくなって目を逸らしてしまった。

暫くすると、またカーテンが開いた。

「あ、川崎さん、起きられたんですね」

看護師だった。

「最近すごく忙しかったんじゃないですか?。血液検査の結果をみると、やっぱりちょっと過労の影響が出ていますよ。」

血液検査の紙を渡された。

「具体的には白血球が少し増えていて、体がストレスを感じているサインです。それから肝臓の数値もちょっと高め。無理が続くと血糖値や脂質も乱れやすくなるので、これからは少し休むことも大事ですよ。」

「はい……」

仕事で身体に支障が出まくりだった。

その後、今度は白衣を着た男性が来た。

「川崎さん、今日は経過観察のために入院してください」

「え!!」

明日退院できるの!?

「月曜から仕事があるんです!」

「川崎さん、自分の体調を一番に考えてください。健康はお金では買えませんよ?」

看護師が優しく言う。

まさかこんなことになるなんて──
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