【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして

厄災と救世主

──翌日

私は森川さんに謝罪した。

「昨日はご迷惑おかけして申し訳ありませんでした」

森川さんはいつもと変わらない表情。

「旦那さんとは話し合えた?」

「はい」

「……大変だな。二人とも」

「そう……ですね」

「心配だ」

そう呟いて森川さんは戻った。

* * *

仕事が終わって、ビルから出ると勇凛くんからメッセージがきた。

『今日はゼミの集まりがあるので連絡が遅くなります』

今日は勇凛くんに会えない……。

寂しさを抱えながら駅に向かおうとすると──

路肩に見たことがある車が。

私は引き返そうとした。

「あ!七海ちゃんお疲れ〜」

──勇哉さんが待ち伏せていた。

今日はお前か!!

ほぼ毎日ローテーションで誰かとエンカウントするのなんなの!?

私は逆方向に歩いた。

「何でそっち行くの??」

追いかけてくる。

私はやや小走りに。

「待って〜」

勇哉さんは追いかけてくる。

「私に関わらないでください!」

「なんで?俺たち家族じゃん!」

家族!?

「家族とか言わないでください!!」

そりゃ私も一応戸籍上は林家の人間だけど!
この人と家族というのに抵抗感がある。
勇輝さんもそうだ。

「あ、こっち向いた」

勇哉さんが笑う。

弄ばれてる……

「あなた何しにきたんですか……?」

「暇だから七海ちゃんとご飯食べたくて」

は?

「私は一応あなたの義妹ですけど……」

「それだとダメなの?」

ダメというか……この人は何かが欠けている。

私が絶望の淵に立たされていると肩を叩かれた。

振り返ると──

森川さんが立っている。

なんでまたいるんだよ!
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