【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして
森川さんが拉致られた……

じゃなくて、犠牲になったのか、何なのかよくわからない。

あの会社に入りたいのは本当なの?

あの場限りの嘘なの?

勇哉さんならあとから何とかなるような気がするけど……。

心配だった。

巻き込んでしまった。

ここにいても仕方がないから、私は家に帰ることにした。

* * *

──帰宅後

森川さんに連絡しようか悩んでいた。

前手に書かれた森川さんの電話番号。

あれを連絡先に登録していた。

でも連絡するつもりはなかった。

まさか、必要になる日が来るとは思わなかった。

森川さんの電話番号にショートメッセージを送った。

『川崎です。生きてますか?』

しばらく待っていると、返信がきた。

『大丈夫』

その言葉に安心した。

すると森川さんから電話がかかってきた。

「はい!」

『心配かけてごめん』

「いえ、こちらこそご迷惑おかけして申し訳ありません……」

『実はさ。元から辞める気ではいたんだ』

「え、そうだったんですか……?」

全く気がつかなかった。

『川崎さんがいたから続けてたけど、辞めるならいる意味ないし』

驚いて言葉に詰まった。

「あ……あの、心臓に悪いんで、そういうこと言うのやめてください!人妻なんで!」

『ごめん。まあそれは置いておいて、俺はもう引き返せない状態になったから、あの会社の社員になるよ』

森川さん……私に関わらなければこんなことには……

でも、森川さんが敵陣に居てくれるのは、正直助かると思ってしまった。
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