【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして
「次どうしようかなー」

ここに連れてきたいって思っていただけで、それ以上は考えていなかった。

「七海さん、映画行きませんか?」

映画は最近行ってなかった。
おひとり様の時はいっぱい行っていたのに。

「行く!」

そのあと、また駅に戻って、一番近い映画館まで行った。

映画館に着いて上映中の作品一覧を見ていた。

「何がいいかなー」

「俺、これ見たいんです」

勇凛くんが指を指したのは、純愛の泣ける系ラブストーリーだった。

「勇凛くんこういうの好きなんだ」

勇凛くんに合ってる!

「これ小説が原作なんですけど、作者の翠川雅人のファンなんです」

「へー。勇凛くん小説読むんだ」

「時間がある時にスマホで読んでますね」

翠川雅人。

私も今度読んでみよう!

「橘さん!早く行きましょう!始まってしまいますよ!」

「お前が寝坊したんだろ……」

通り過ぎたカップルもその映画を見る感じだった。

私たちも急いでチケットを買ってシアターに向かった。

座席に座るとすぐに暗くなった。

映画は、すれ違いのラブストーリーで、最後はなんとか結ばれるという、苦しくて切なくなる内容だった。

胸に余韻が残って、私も原作を読みたいと思った。

そして、勇凛くんを見たら──

涙を流していた。

「すみません、我慢してるんですけど、涙出てしまうんです……」

勇凛くん、ピュアだ……。

いや、私の心が澱んでいるのか?


※翠川雅人と橘は別作品のキャラです。ゲスト出演させました。
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