【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして
「いい映画だったねー私も原作読むよ!」

「はい、ぜひ読んでみてください」

もう陽が傾いていた。

「次はどうしようかなー」

今度はもっと色々調べよう。

「七海さん、猫アレルギーとかあります?」

「ないよ」

「じゃあ猫カフェ行きませんか?最後に」

「猫カフェ……?」

聞いたことあるけど行ったことはなかった。

「この近くにあるんですよ」

勇凛くんについて行った。

するとそこは、一見普通の建物。

中に入ると受付があって、店員に注意事項を説明された。

そして、上の階に上がって扉を開くと──

猫、猫、猫

至る所に猫がいる。

そして机にも椅子にも。

座る場所がない。

私は実家で犬を飼っていたけど猫とはあまり関わりがなくて、ただ傍観していた。

勇凛くんは猫に近づいて撫でている。

猫が羨ましい。

なぜか勇凛くんに猫が群がる。

勇凛くんは包囲されている。

私が近づけない!

猫に嫉妬していた。

「七海さん、可愛くないですか?」

勇凛くんが抱き上げている猫を見せてきた。

「う、うん」

恐る恐る猫に触れようとしたら猫パンチをされた。

「痛い……」

「あ……この子は頭に触って欲しくないみたいですね……」

私は猫と相性が悪いのが何となくわかった。

そして、そのあと一時間くらいのんびりして猫カフェを後にした。

もう外はだいぶ暗かった。

「勇凛くんはよく行くの?あそこ」

「いえ……あそこは保護猫活動をしていて、俺も捨て猫をあそこに連れて行った縁があるんです」

優しい……。

惚れ直す。


「あ!勇凛と七海ちゃんだ」


その声に私たちは硬直した。

そして振り返らなかった。

走った。

「待って〜」

私が足が遅いせいで捕まった。

「どこ行ってたの?」

満面の笑みの勇哉さん。

勇凛くんは悔しそうだ。

「七海さんに触らないでください!!」

私の腕を掴んでいる勇哉さんの手を払った。

「いいな〜俺もデートしたい」

知るか!!

「あ、勇凛、来週から頑張ってね〜森川君もそのうち行くから〜」

森川さん……
何とかこの男を制御して……

「じゃあ俺これからクラブ行くから〜じゃあね〜」

せっかく楽しかったデートの余韻をぶち壊して行った。
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