【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして
エリート社員がどんどんビルに吸い込まれる。

私は受付に直行した。

「林七海です。副社長につないでください」

受付嬢は内線を繋いで話していた。

「28階の会議室へどうぞ」

私と勇凛くんはエレベーターに向かった。

途中の階で降りる勇凛くん。

「七海さん……気をつけてください」

「うん」

後ろ髪を引かれるように、私たちは別れた。

そして28階。

静けさに包まれたフロア。

会議室に向かった。

会議室の前で深呼吸。

ノックをする。

「入れ」

重くのしかかる声が聞こえる。

ゆっくり開けると、勇輝さんが上座で腕を組んで座っている。

「今日からよろしく」

口元は微笑んでいるのに、目は鋭い。

「はい。よろしくお願いします」

睨み合う。

勇輝さんは紙袋を差し出してきた。

「これに着替えなさい」

紙袋に書かれている文字。

ハイブランドのものだ。

「どこで着替えればいいでしょうか」

「私はこれから自室に戻るからここで着替えなさい。着替えたら、29階に来るように。あとこの書類に記入して」

入社書類……。

彼は会議室から出て行ってしまった。

私はすぐに着替えた。

新しい自分。

社畜の時とは違う。

目標のために、大切な人のために働く。
< 120 / 198 >

この作品をシェア

pagetop