【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして
勇凛くんとたくさん触れ合ったあと、私たちは着替えてまたコタツに入った。

勇凛くんがみかんを持ってきてくれて、みかんを食べながら二人でテレビを見ていた。

ちょうど福岡のグルメを紹介する番組だった。

「あ!このラーメン屋、私行ったんだ!」

「そうだったんですね。どうでしたか?」

「すごい美味しかったよ~。森川さんが紹介してくれて……」

余計なことを言ってしまった。

「森川さん……?」

勇凛くんの表情が曇ってきた。

ヤバい……。

「あの、勇哉さんが福岡に来ることを事前に知っていたみたいで、それで来て……」

「……で、どうだったんですか?」

勇凛くんの視線が鋭い。

「勇哉さんから助けてもらったよ。それだけ」

勇凛くんがまた凹んでしまった。

私が悪い。

せっかく二人で愛を確かめ合ったのに。

「俺も行けばよかった……」

すごく悔しそうだ。

「ごめんね。森川さんも来ていたことに私もかなりびっくりして」

勇凛くんは寝転がって天井を見ていた。

「七海さんはそれだけ魅力的な女性ってことですね……」

そうではない気がするんだけども。

「私は誰に何をされても、勇凛くんが一番なの」

「それは、わかってます。信じてます。でも、俺は、七海さんの全てを守れる存在になりたいんです」

勇凛くんの思いが痛いくらい伝わった。

でも──

「勇凛くん、私は守られるだけのお姫様じゃないから!私だって、自分で自分を守れるようになりたいし、なんなら勇凛くんも守りたいよ!!」

もともとか弱い女の子が性に合わない。
夢は見ない。
好きなキャラは王道の少年漫画の主人公。

「……わかりました。すみません。何もできなくて情けなくて。でも、俺は俺の方法で七海さんを守ります」

「うん。ありがとう」

勇凛くんは複雑な表情を浮かべつつも、私が手をのばすと抱きしめてくれた。

勇凛くんはわからないんだ。

この腕の中にいることが、私の全てを満たしてくれることを。

いつの間にか日付が回っていて二人で寝ようとした時。

「七海さん……すみません」

「なに?

「あまり負担にならにようにするんで……」

服の裾がめくられた。

「え?」

「最後に……いいですか」

勇凛くんの嫉妬心と独占欲に火がついてしまった。

そこからラウンド2が始まってしまった。

私が撃沈したあとに勇凛くんにすごい謝られた。

もっと体力をつけようと思った夜であった。
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