【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして

新たな日常

──翌日

勇凛くんは本社研修の日。

一緒に朝の準備をし、家を出て通勤電車に揺られ、林ホールディングスへ。

スーツを着ている勇凛くんはいつもより大人っぽく見える。

一年目の社員よりももっと。

やはり、あの会社の経営者一族だからなのか、勇凛くんの覚悟が滲み出ているかわからない。

私も一緒にいると気が引き締まる。

本社のビルに到着すると──

ビルの受付付近で勇哉さんと森川さんが話している。

あの会社の時と違って相当外見に気合が入っている森川さん。

まるで前からここで働いているかのように馴染んでいる。

その時二人と目が合った。

「あ〜おはよ〜〜」

勇哉さんデフォルトの笑顔。

森川さんは、よそゆきな笑顔の中に、変わらぬ芯を持っている。

「おはよう」

私も背筋が伸びる。

「おはようございます」

「あ〜勇凛、森川くんとおまえ、研修一緒だから」

──沈黙

勇凛くんと森川さんが一緒……

って、これはどう捉えたらいいんだろうか。

「森川さんは今日から入社されたのでしょうか」

勇凛くんが聞く。

「うん、そうだよ。よろしく」

森川さんが優しく微笑んだ。

その表情を見て少しホッとした。

「じゃあ俺たち行くから七海ちゃんがんばってね〜〜」

勇哉さんに、勇凛くんと森川さんが連れて行かれる。

勇凛くんが心配そうに私を見る。

私はちょっと敬礼ポーズをして、勇凛くんを安心させた……つもり。

行かないでー!

と言いたいところをグッと我慢して私は秘書課へ向かう。
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