【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして
秘書課に入ると、待ち伏せていたかのように勇輝さんがいた。

マスクをしていて、体調は相変わらずな感じだ。

「おはようございます」

挨拶をすると、机に資料が置かれた。

「今日は取引先で会議だから同行するように」

そう言って通り過ぎた。

「あの……大丈夫なんですか?」

勇輝さんが立ち止まった。

「何が?」

私を少し見た。

「体調について、です。私も無理をして倒れたことがあるので……」

「……そうか。私はただの風邪だ。問題ない」

そして秘書課を去った。

残された私は、パソコンを立ち上げ、メールを確認し、仕事に取りかかった。

自分を苦しめている相手を心配してるなんて、私はお人好しなのかもしれない。

前の会社もそうだ。

私が心配するのは勇凛くんのことだけだ。

それでも気になるのはきっと、彼が無理をしているのがわかってしまったからかもしれない。

鳴り響く電話をそれぞれさばきつつ、その他の仕事もしていると、またフラーっと現れる。

「……勇凛くんと森川さんほっといて大丈夫なんですか……?」

「大丈夫!森川くんコミュ力高いし、面倒見もいいから、あとは自分でどうにかするよ」

──適当すぎる……

絶対こんな上司嫌だ。

「森川さんはどこの部署なんですか?」

「森川くん営業にしちゃった」

森川さん前職SEなんですけど……。

いや、若干営業寄りのこともやってたのか?

別のグループだからよく分かってなかった。

「まあ様子見てまた考えるよ〜。それよりさ〜」

勇哉さんが隣に座ってきた。

「森川くんも七海ちゃんのこと好きだよね。わかりやすすぎー」

「え?」
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