【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして
──福岡から帰還後

惜しまれつつも会社で最後の日を迎えた。


そして──

とうとう林ホールディングスの社員として出社する初日。

初出勤の上に、大手企業というプレッシャーから外見をかなり慎重に整えて出社。

会社のビルのエントランスで勇哉さんと待ち合わせをしていた。

ビルに着いて息を呑んだ。

俺はここでやっていけるのか……?

やや場違いな雰囲気を感じつつも、彼女も頑張っている事を考えて気合を入れた。

すると、勇哉さんがエレベーターから降りて来た。

「森川くんおはよ~~今日から宜しくね~~」

「おはようございます」

「森川くん、今日から勇凛と一緒に研修ね」

あの子と一緒なのか。

「勇哉さん、今更なんですけど、俺って何の仕事をするんですか?」

「う~~~ん、まだ決めてない」

不安だ。

でもやるしかない。

「あ〜おはよ〜〜」

川崎さんと“勇凛くん”が来た。

また同じ職場で働ける。

「おはよう」

そう彼女に言うと、

「おはようございます」

と、少し笑顔で答えてくれた。

ここで唯一の身内のような存在。

「あ〜勇凛、森川くんとおまえ、研修一緒だから」

勇凛くんが戸惑っている。

「森川さんは今日から入社されたのでしょうか」

「うん、そうだよ。よろしく」

この子のことは、『川崎さんの旦那』で『この会社の社長の息子』くらいしか知らない。

まともに会話をしたことがない。

どんな奴なのだろうか。

「じゃあ俺たち行くから七海ちゃんがんばってね〜〜」

勇哉さんに導かれ、俺と勇凛くんは仕事場に向かった。
< 199 / 228 >

この作品をシェア

pagetop