【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして
あの時はまだ役職なんかなかった。

ただ仕事を覚えることに必死だった。


うちの会社にいた総務の女性社員──

たまに仕事で話したり、偶然仕事帰りに会ったり、そんなのが続いていた。

性格が合うのか、一緒にいて居心地がよかった。

微笑んでくれると嬉しかった。

近づけば近づくほど、もっと知りたい、触れたいと思うようになった。

プライベートで会いたいと言ったら、笑顔で頷いてくれた。

そして、約束の日、俺は気持ちを伝えた。

相手も同じ気持ちだった。

そこから俺たちは付き合った。

社内恋愛なんてバレたらまずい。

ましてや自分の立場を考えると余計に。

でも好きで好きで仕方がなかった。

夢中だった、本気だった。

俺の人生を何もかも差し出してもいいと思うほどに。

付き合って数年経って、やっとやっと、結婚しようと言おうと思った。


──思っていた

まさか会社があんなことになるとは、つゆとも知らずに。
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