三十路の社畜OLは出会った翌日に八才年下男子と結婚しました
飲み会が終わって二次会に行くところ、私は脱出に成功した。
流石に二次会まで参加したら明日に支障がでる。
というか、飲み会がなくても、残業まみれで毎日ストレスで、帰ったら缶ビール飲んですぐ寝てしまう。
土日は誰とも会わずに現実逃避に一人で海に行っている。
そして一人で映画を見たりカラオケをしたり。
とにかく一人でいた。
恋をしても続かない。社畜はデートをする余裕もない。
自分のことで精一杯。
とぼとぼと駅まで歩く。
すると視線を感じた。
振り返ると、そこには──
あのバイト君がいた。
目が合ったまま動けない。
何故私を見てるの?
バイト君が近づいてくる。
「さっき、店にいた方ですよね?」
「はい……。なんでしょうか?」
バイト君は視線を外して少し何かを考えている。
「あなたと話したいんです」
「……何を?」
「あなたのことが知りたい」
ナンパ……?
知ってどうする。私から出てくるのはストレスとお一人様の寂しさくらい。
「駅まで一緒に歩いていいですか?」
私は悩んだ。
彼が何か私を陥れようとしているのではないかと。
突然こんな若いかっこいい子に声をかけられるなんて何か裏がある。
──でも
「いいですよ」
私は承諾した。
興味があったからだ。
この子に。
流石に二次会まで参加したら明日に支障がでる。
というか、飲み会がなくても、残業まみれで毎日ストレスで、帰ったら缶ビール飲んですぐ寝てしまう。
土日は誰とも会わずに現実逃避に一人で海に行っている。
そして一人で映画を見たりカラオケをしたり。
とにかく一人でいた。
恋をしても続かない。社畜はデートをする余裕もない。
自分のことで精一杯。
とぼとぼと駅まで歩く。
すると視線を感じた。
振り返ると、そこには──
あのバイト君がいた。
目が合ったまま動けない。
何故私を見てるの?
バイト君が近づいてくる。
「さっき、店にいた方ですよね?」
「はい……。なんでしょうか?」
バイト君は視線を外して少し何かを考えている。
「あなたと話したいんです」
「……何を?」
「あなたのことが知りたい」
ナンパ……?
知ってどうする。私から出てくるのはストレスとお一人様の寂しさくらい。
「駅まで一緒に歩いていいですか?」
私は悩んだ。
彼が何か私を陥れようとしているのではないかと。
突然こんな若いかっこいい子に声をかけられるなんて何か裏がある。
──でも
「いいですよ」
私は承諾した。
興味があったからだ。
この子に。