【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして
私と勇凛くんは夫婦。

ならもう勇凛くんは我慢する必要はないんだ……。

「すみません、寝る前にこんなこと言って。なんとか耐えるんで、七海さんは寝てください」

勇凛くんは背中を向けてしまった。

なぜだろう。

今までそんなにしたいとは思ったことがないのに、私は無性に勇凛くんに触れたくなった。

私は勇凛くんの背中に体をくっつけた。

「いいよ。我慢しなくて。」

勇凛くんが振り返った。

「……え?」

「私たち夫婦だし。……私もそういう気持ちになってきてしまって」

暗闇で見つめ合ったままの私たちは、暫く動けなかった。

だんだんと距離が縮まってきて唇が触れそうになった、その瞬間──

「七海さん、今日はやめましょう」

「え?」

どういうこと?

「今勢いでするのは……なんか違うと思うんです」

何が?

「ちゃんと日にちを決めましょう」

なぜ!?

「それまでにちゃんと、心の準備をします」

勇凛くんは深呼吸をしたあと、目を瞑った。

「七海さん、おやすみなさい」

え、え?

私は心の準備万端だったんだけど。

寝ちゃうの?

キツイ!!

私はなかなか眠りにつけなかった──
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