【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして
私は午後休をとって、役所と病院に来ていた。

人事に提出する書類と、森川さんに言われた診断書をもらいに。

病院に着いて、受付まで歩いている時、うっかり持っている書類を落としてしまった。

慌てて拾っていると、落ちた書類を拾ってくれた人がいた。

「ありがとうございます」

その人の顔を見ると──勇凛くんだった。

「どういたしまして」

ん?

なぜここに?

っていうか、なんでスーツ着てるの?

私は顔を凝視してしまった。

「え、なに?」

勇凛くんが戸惑っている。

──違う。

そっくり。
本当にそっくり。

だけど、顔つきや体格がしっかりしている。

他人の空似……?

「スミマセンでした!」

私は慌てて受付に行った。

そのあと、診察を受けて、診断書をもらった後、病院から出ようとすると、またさっきの男の人に会った。

本当にそっくり……。

まさか

まさかね

軽く会釈をしてその場を去ろうとした。

「ねぇ、君が勇凛の奥さん?」

──え?

その人の方を見ると、謎めいた笑みを浮かべている。

「さっき落とした書類見てわかった。勇凛の名前あったから」

これは、まさか……

「あ、あなたは──」

「勇凛、俺の弟」


勇凛くんのお兄さんに早速遭遇してしまった──
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