【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして
会社から出ると、勇凛くんが待っていた。

「お待たせ」

「お疲れ様です」

私はすぐに勇凛くんに近寄って腕を組んだ。

もう関係を隠すつもりもなくなり、この会社とももうすぐお別れ。

──あの会社の前では流石にできないけど。

勇凛くんの口数が少ない。

心なしか元気がない。

「どうしたの……?」

「あ……すみません、ちょっと兄から連絡があって」

なんだろう……。
嫌な予感がする。

「来週から研修を受けろと」

え。

「本社で?」

「はい。今のところは」

「急だね……」

容赦なく追い詰めてくる。

「バイトはもうできなくなるので、今住んでるマンションから退去しないといけなくて……」

やばい……じゃあ勇凛くん、住む場所無くなるの……?

まさか、お兄さん達と暮らすことに?

私と会う時間は??

勇凛くんと離れ離れは嫌だ。

「勇凛くん、私の家で一緒に暮らそう!」

私は思い切って提案した。
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