A lone wolf
兄達は、何事も無かったように役割分担を始め、それぞれが慌ただしく動き出した。


その連携は、完璧で、そこにもう1人、異分子が紛れ込んでいることなど微塵も意に介していないように見えた。


光が冷蔵庫を開け、食パンと卵を取り出す。


未樹が、薬を探して戸棚を漁る音が聞こえる。


その間も龍希は、海音から離れず、その額にそっと手を当てていた。


まるでひとつの生き物のように連携しており、


兄達は、海音を看病するという事に没頭している。


亜儚は、



完全に兄達の輪の中の外、だった。

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