ガラスの告白
学校に向かう車の中、渡辺の母親は言葉を止めることはありませんでした。
どの話も自身の身の回り事だったり、中には先日に時男の母親と、職場の不満を共感しあった話題などもありました。
後部座席から時男は、助手席の渡辺を意識しました。
無言で顔をそむけ景色を見ている姿が映ると、時男も目をそらすように別の窓からの景色を眺めていました。
(渡辺もこの雰囲気が気まずいのであろうか)
窓の外は日差しがあるものの、小雨が窓にへばりつき、眩しく輝き視界を悪くしています。
時男は手を重ね、自らの指の爪をさすりながら、この息苦しい時間をやり過ごしていました。
学校に着き教室までの間、時男は渡辺と話す事も並ぶこと無く、少し後ろを歩いていました。
教室から和やかな生徒の声が漏れ聞こえると、彼らの周りは小さな静けさを作り上げています。
昭和の三十年台に建てられた木造二階建て校舎は、日差しを遮ると、隙間風も転じて、外よりも冷たい空気へと感じさせます。
二階に上がる、板張りの階段がギシギシときしむ音が聞こえ、それらは一層、二人の緊張感を強調させるものでした。
時男はこのまま会話も無く、教室に入るのだろうと渡辺の後ろ姿を見つめていました。
どの話も自身の身の回り事だったり、中には先日に時男の母親と、職場の不満を共感しあった話題などもありました。
後部座席から時男は、助手席の渡辺を意識しました。
無言で顔をそむけ景色を見ている姿が映ると、時男も目をそらすように別の窓からの景色を眺めていました。
(渡辺もこの雰囲気が気まずいのであろうか)
窓の外は日差しがあるものの、小雨が窓にへばりつき、眩しく輝き視界を悪くしています。
時男は手を重ね、自らの指の爪をさすりながら、この息苦しい時間をやり過ごしていました。
学校に着き教室までの間、時男は渡辺と話す事も並ぶこと無く、少し後ろを歩いていました。
教室から和やかな生徒の声が漏れ聞こえると、彼らの周りは小さな静けさを作り上げています。
昭和の三十年台に建てられた木造二階建て校舎は、日差しを遮ると、隙間風も転じて、外よりも冷たい空気へと感じさせます。
二階に上がる、板張りの階段がギシギシときしむ音が聞こえ、それらは一層、二人の緊張感を強調させるものでした。
時男はこのまま会話も無く、教室に入るのだろうと渡辺の後ろ姿を見つめていました。