ガラスの告白
「はい。やっぱり初日は緊張しますね」

「どお? 大丈夫』

「はい、なんとか。でもここに来たら安心して、疲れがどっと、襲ってきました」

 横になり休んでいる間も、二人の会話は途絶えることはありませんでした。
 心配して話す教員の言葉。それに対し少女は、笑い声の混じる明るい声で答えていました。

 浸しく親密である口調だと意識すると、教室で紹介される以前から、何度も保健室で過ごしていたのだろうと、ジワジワと染み込むように理解できていました。

 時男を残し退室するドアの開け閉めする音が聞こえると、その後の沈黙は、静かな数分が長く流れていました。
 時男はゆっくり目を開けると、天井を見つめ、寂しい気持ちを味わいます。
 何故そんな気持ちを持ったのか自分でも分からず、無理に違うことを考え、今の気持ちを誤魔化そうとしていました。
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