ガラスの告白
「ふふっ、でもそこは、内緒ってご誤魔化してもよかったかもね」
時男は少しの間、考えるように沈黙すると、そうかっと気づき、何故か恥ずかしい気持ちで胸元のボタンかけに、手を添えました。
安心をし、力が抜けた時男に、少女の風のような声が流れます。
「私ね、ある理由があって、学校……前の学校に行けなかったの」
あまりにも優しく話し出すので、それが告白で在ることに遅れて気づきます。
ある理由。重みがあるその言葉だけに、時男の頭の中に印象付けました。
「単位もギリギリだし、残りの高校生活を楽しんで卒業したいの」
「単位って、今日なんかの午前中の授業は」
「大丈夫。いい先生ばかりで、授業は職員室でも登校してくれば、授業に出席したことにしてくれるみたい」
納得するように「そうなんだ」っと、聞こえないほどの声でつぶやきます。
「でも嬉しいわ。友達になんて言ってくれて。こんな私でよければ、こちらこそ仲良くしてほしい」
時男は自身の過去を偽り、つぶやきます。
「……ありがとう」
少し強い風が吹くと、少女は髪型を気にするように、風下に姿勢を向けていました。
通り抜けた風を見送ると、手すりに持たれ、風でなびいた髪を手で押さえ整えています。
時男は少しの間、考えるように沈黙すると、そうかっと気づき、何故か恥ずかしい気持ちで胸元のボタンかけに、手を添えました。
安心をし、力が抜けた時男に、少女の風のような声が流れます。
「私ね、ある理由があって、学校……前の学校に行けなかったの」
あまりにも優しく話し出すので、それが告白で在ることに遅れて気づきます。
ある理由。重みがあるその言葉だけに、時男の頭の中に印象付けました。
「単位もギリギリだし、残りの高校生活を楽しんで卒業したいの」
「単位って、今日なんかの午前中の授業は」
「大丈夫。いい先生ばかりで、授業は職員室でも登校してくれば、授業に出席したことにしてくれるみたい」
納得するように「そうなんだ」っと、聞こえないほどの声でつぶやきます。
「でも嬉しいわ。友達になんて言ってくれて。こんな私でよければ、こちらこそ仲良くしてほしい」
時男は自身の過去を偽り、つぶやきます。
「……ありがとう」
少し強い風が吹くと、少女は髪型を気にするように、風下に姿勢を向けていました。
通り抜けた風を見送ると、手すりに持たれ、風でなびいた髪を手で押さえ整えています。