だからアナタに殺されたい。
それなのに私を見つめるローゼルの紫の瞳は、私に血を与える前と同じで。
「…ローゼル。私はもう大丈夫よ。1週間、本当にありがとう。お礼は必ず…」
「いえ」
努めて明るく笑う私の言葉を、ローゼルが冷たい声音で制する。
それから何も言わずに私の荷物をヒョイっと取り上げると、そのまま私の手を引いて歩き出した。
「ロ、ローゼル…!?」
突然のことに驚いてしまったが、この手を振り払おうとは思えない。
私を優しく掴むローゼルの熱が、私の体温を少しずつ上げていく。
こちらに背を向け、無言のまま進むローゼルの背中に、どうしても愛おしい気持ちが溢れて止まらない。
抗いがたい熱に身を任せて、私はローゼルと共に進んだ。