だからアナタに殺されたい。
「そ、そうよ?今日で終わりよ?もうローゼルに頼らなくても私は…」
タブレットがあるから…。
そう伝えたかったのに、その先が出てこない。
目の前まで迫ったローゼルがあまりにも仄暗い瞳で私を見つめていたからだ。
何故、そんな目で私を見るの?
ローゼルの紫の瞳はいつもアメジストのような輝きを放っていた。
それなのに、その輝きは今はない。
彼の仄暗い瞳の理由がわからず、固まっていると、ローゼルはおかしそうに瞳を細めた。
「本当に終わりなんですか?こんなに美味しいって、気持ちいいって、知ってしまったのに、本当に終われますか?」
それだけ言って、ローゼルが自身の腰へと手を伸ばす。
ローゼルはその先にある短剣を手に取ると、鞘を投げ捨て、刃を自分の首へと当てた。
ローゼルの突然の行動に血の気が一気に引く。
あんなところにナイフを当てるなど、一歩間違えれば命に関わる。
死んでしまうというのに。
「…い、あ…っ」
…やめて!
そう心では叫んでいるのに、私の口ははくはくと一生懸命動かされるだけで、一言も出せない。
そんな私の様子を暗い瞳で見つめながら、ローゼルはついにナイフを動かした。
ナイフによってできた切り傷から、血がゆっくりと流れ落ちていく。