だからアナタに殺されたい。
禁断症状の発症。
嫌な言葉が頭をよぎった、その時。
「…エレノア?」
お母さんのこちらを心配し、伺う声がキッチンに静かに響いた。
気がつけばこの薄暗いキッチンに灯りが灯され、お父さんとお母さんが心配そうにこちらを見ていた。
「おか、あ、さん、お、とう、さん」
現れた2人に、助けを求めるように手を伸ばす。
口元や服は吐き出されたもので濡れ、瞳からは涙が溢れて止まらない。
ぐちゃぐちゃになっている私を見て、2人は大きく目を見開いた。
つい先ほどまでは何も状況を理解していない様子だったが、何かわかったらしい。
「エ、エレノア、その瞳…」
信じたくない、といった表情で、お母さんがこちらに駆け寄ってくる。
私の側まで来たお母さんは私の頬を両手で包み、泣きそうになりながらも、じっと私の瞳を覗いた。