だからアナタに殺されたい。
11.叶わぬ想いの行先
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ゆっくりとまぶたを開ける。
どのくらい寝ていたのだろうか。
ぼんやりとした頭で、私は呑気にそんなことを考えた。
意識を手放す前の、あの熱を忘れて。
「…」
そこまで思案して、ハッとする。
今の私にはもう全身を駆け巡り、支配するあの衝動が一切ない。
どうして今は落ち着いているのか。
私はあの後どうなってしまったのか。
はっきりとし始めた意識の中で、私は考えを巡らせた。
「…エレノアさん?」
するとそんな私に誰かが声をかけてきた。
聞いたことのない声だ。
…そういえば、ここはどこ?
誰かの声によって、やっと自分の置かれている状況に疑問を抱く。
目の前に広がる清潔感のある白い天井に、全く心当たりがない。