「暁月さんに絶対服従 ~隠れ家カフェの常連日記~」
「……今日来なかったら、もう来られない気がしたので。
 鉄は熱いうちに打てって言うじゃないですか」

「……いろいろ違う」

 そう言いながらも、滝本は、ちょっと笑ってしまった。

 間を置いたら、かえって気まずくなるから来たのだと言いたかったのだろう。

 環奈はメガネをかけていた。

 襲われないために、可愛くなくしようと思ったのか。

 日常を演出しようと思ったのかわからないが。

 どちらにしろ、その似合わないメガネ姿を、また可愛いと思ってしまった。

 俺はこいつを好きなのだろうか?

 恋愛の経験値が低いのでよくわからないが――。

 そう滝本が思ったとき、環奈が言った。

「……二度とここに来られなくなったら」

 ――来られなくなったら?
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