「暁月さんに絶対服従 ~隠れ家カフェの常連日記~」
 
 

「お前、大晦日はこっちにいるのか」

 隠れ家カフェを出た途端、滝本がそんなことを訊いてきた。

 いきなり確信を突いてきますかっ。

 私も今、ふと思っただけなのにっ、
と思う環奈に滝本が言う。

「実は親に正月にお前を連れてこいと言われている。
 だから、うちで待機してくれていると嬉しいんだが」

 ……待機。

 もっと他に言いようはないのだろうか、
と思いながら、環奈は言った。

「ああ、えっと。
 大晦日、こっちにいても、うちの親にはもう挨拶を済ませているので大丈夫だと思います。

 うちもたぶん、正月に二人で来いと言われると思います」

 すごいおせち用意して待ってそうだなと思う。

 もちろん、買ったやつだが。
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