「暁月さんに絶対服従 ~隠れ家カフェの常連日記~」
「そのパン屋見たとき、ハウスメーカーがこの辺り、美味しいパン屋さんがあるんですよね、と言っていたのを思い出して、ああ、ここかと思ったんだ」

「おねえさんがいらっしゃるハウスメーカーですか?」

「ああ。
 まあ、うちの姉はあそこの立ち飲み屋が美味いとかしか教えてくれないけどな」

 そのあとは、環奈が従姉妹の子が、
「大きなインコの寿命は50年!
 戦国武将なら、ともに生まれて共に死んでいる!」
と語っていたという話をしたり。

 滝本が、
「子どものころ、BCGの痕は、生まれたときからある聖痕のようなものだと思っていた」
という話をしたりしながら歩く。

 環奈が満を()して
「あ、そういえば、蜂に裏切られた話してもいいですか?」
と言ったときには、もうパン屋に着いていた。
 




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