「暁月さんに絶対服従 ~隠れ家カフェの常連日記~」
「いいなあ。
私もつまらない話も聞くから、結婚してくれる?
とか言われたい~」
と麻沙子が言う。
「いやあの、つまらない話とは言ってないですからね、誰も」
と環奈は言ったが、
「だって、つまんない話の気配がするから誰も聞かないんじゃない」
と悦子は主張する。
「それにしても、仲良しですよね、お二人」
と悦子が新浜たちに言った。
「ああ、名前が――」
と西山が言いかけたので、
名前が近くて出席番号が前後だからですよね、と環奈は思ったのだが、西山は、
「名前が一緒だから、なんとなく」
と言う。
「え?」
「俺たちの名前、そんなに一般的じゃないのに」
と言いながら、西山は皿を片付けに奥に入る。
「なんて言うんですか?」
と訊いた麻沙子に、新浜が、また一瞬の間のあと、
「あきづ……」
と言いかけたが、扉の開く音がした。
反射でか。
女子との会話から逃げようとしたのか。
「いらっしゃいませ」
とそちらを向いて新浜が言った。
そして、自分でビックリする。
私もつまらない話も聞くから、結婚してくれる?
とか言われたい~」
と麻沙子が言う。
「いやあの、つまらない話とは言ってないですからね、誰も」
と環奈は言ったが、
「だって、つまんない話の気配がするから誰も聞かないんじゃない」
と悦子は主張する。
「それにしても、仲良しですよね、お二人」
と悦子が新浜たちに言った。
「ああ、名前が――」
と西山が言いかけたので、
名前が近くて出席番号が前後だからですよね、と環奈は思ったのだが、西山は、
「名前が一緒だから、なんとなく」
と言う。
「え?」
「俺たちの名前、そんなに一般的じゃないのに」
と言いながら、西山は皿を片付けに奥に入る。
「なんて言うんですか?」
と訊いた麻沙子に、新浜が、また一瞬の間のあと、
「あきづ……」
と言いかけたが、扉の開く音がした。
反射でか。
女子との会話から逃げようとしたのか。
「いらっしゃいませ」
とそちらを向いて新浜が言った。
そして、自分でビックリする。