「暁月さんに絶対服従 ~隠れ家カフェの常連日記~」
「結婚は決まってる感じなんですけど
 でも……ちょっと不思議な感じで話が進んでて」

 うーん、とこめかみに手をやり、占い師の人は言う。

「『あ』と『き』の字が見えたんですけどね。
 まあ、僕もよくわからないので」

「ありがとうございますっ。
 あ、別料金をお支払い……」

「いえいえ。
 僕があのとき、ハッキリ言わなかっただけですし。

 それより、またいらしてください」
と占い師さんは微笑む。

「ぜひ、今度はその、『あ』と『き』がつく方と」

 ――どのっ!?

 一人じゃないんですけどっ。

 



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