「暁月さんに絶対服従 ~隠れ家カフェの常連日記~」
「いや、違うか。
 嫌なところを見てても愛があったら、最高じゃないか?」

「私が課長の嫌なところを見ても愛があったらって話ですか?」
と環奈が言うと、滝本は顔をしかめる。

「俺の嫌なところ、なんだ」

「……細かいところですかね?」

「お前の嫌なところは、大雑把(おおざっぱ)なところだ」

 訊いてないのに、何故、答えるんですか。

「あと、メガネかけると、80%くらい可愛くなくなるところ」

 私が言ったより、一個多いです。

 って、80%も!?

 いやまあ、そんなもんか、と冷静に思う環奈の前で、何故か滝本は照れている。

 ……何故、人を(おとし)めておいて照れるんですか。

「あと、考え方が雑なところ」

「……さっきのとはまた違うんですか」

「この間、猫飼いたいって言ってたじゃないか。
 そうやって、お前自身が結婚するかどうかわからない感じなのに。

 何故、この家で猫を飼いたいとか言う?」

 ちょっと呟いてみただけじゃないですか。

 あとそういうところが、まさに、さっき言ってた細かいところなんですけどっ。
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