「暁月さんに絶対服従 ~隠れ家カフェの常連日記~」
 恋人たちの祭典(?)、クリスマス。

 静かに神にでも祈っていればいいのに。

 いや、キリスト教徒じゃないんだが――。

 誰しもが、カップルでいなければならないみたいな日。

 今まで気にせず、ひとりを謳歌していたのだが。

 今年はどうしたらっ!?
と二人は横目にお互いを見る。

「あ、でも――」
と環奈は言った。

「その前にハロウィンがありますね」

 なんの前に、とも訊き返さずに滝本がホッとしたように言った。

「そうだな。
 まだハロウィンがあったな」

 いきなりクリスマスが来なくてよかった……、となんとなく思っていた。
 


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