「暁月さんに絶対服従 ~隠れ家カフェの常連日記~」
「ない力を振り絞ったからですかね?
 あとで鏡見たら、片目が赤くなってました。

 あれから、めちゃめちゃ体調と相談しながら、なにもやりません」

「威張るな」

 今、この雰囲気だ。
 いきなり変わるわけもないから、クリスマスも、二人で隠れ家カフェに行って、いつもの感じで終わりそうだな。

 他の店なら、非日常感があって、少しは違うかもしれないが。
 こいつが行きたいのは、隠れ家カフェなんだろうから。

 せっかくのクリスマス、こいつが望む通りにしてやりたい。

 ……まあ、とりあえず、一緒にはいられるし。
 いい雰囲気にはまた、いつか何処かでなればいいか、と滝本は思う。

 平井には、
「いつかって、いつですかっ。
 何処かって何処ですかっ」
と言われそうだったし、占い師には、

 素直になって、もうちょっと積極的になった方がいいっていう、僕の忠告、聞いてくれないんですね、と寂しげな目で見られそうだったが……。

 


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